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絵本紹介 〜でてこい でてこい

はじめまして。自宅と小学校でそれぞれ10年と6年、よみきかせをして、今はお子さんにマインドフルネスを伝えることを学んでいるご縁から、絵本をご紹介する機会をいただきました。

 

 

ボロボロに疲れた日や、大泣きしたり病院に行ったりして散々な日でも、共に食卓を囲んだり、TVみて笑ったり、遊んだり、お風呂に入ったりすれば”普段”を取り戻せるように、親子で絵本をよむ時間も「なんか心が落ちつく」という理由で日課の一つになった感じがします。

なので全く専門的でないのですが、一親子のよみきかせ体験としてシェアさせて頂きたいと思います。

 

「でてこい でてこい」 林明子・作(福音館書店)

 

0才児健診の時、NPOブックスタートと自治体から貰いました。絵本は贅沢品で簡単に買えなかったので、子どもが食べてもいい本だ(良くない)と嬉しかったです。

 

 

内容: まっしろな背景に「おーい。でてこいでてこい」とよびかけると、いろがみを切り絵にしたような動物の親子が登場して、去って行きます。ハッキリした色と絵柄、くり返しのリズム、ちょっとしたハズシが心地よい。0才から

 

私のひざの上で大きな頭をつっ込むようにして、本に叫ぶ写真が残っているところをみると子どもなりに楽しんでいたのでしょうか。

 

 

本のにおい、ページをめくろうとする手、めくる時のパサッと空気が抜ける音、めくると飛び込んでくる絵と色、母の声。それらに耳を澄ませ目を開き、静かに興奮しているようで、私もひそかに興奮しました。

 

よみきかせは”絵本の時間(とき)”を誰かと共有すること。むつかしく考えないでただ楽しむのは、子どもの得意分野かもしれませんね。(木綿子)